少年は笑顔で先を歩いて行く。



「ははっ。せっかくですから昔話でもしますか?」



「口が動くのなら脚を動かすんだな………」



男は少年の発言には全く興味が無いようであった。



「……………」



「……どうした?」



少年がまた黙り込んだ。流石に男も気になるらしい。










「………どうやら脚だけじゃ済まなさそうですよ?」



少年がそう言った時、二人は多量の獣達に囲まれていた。



「………望むところだ……来い……その存在ごと抹消してやる……」











その夜、近隣の街からは森の方向からの骨が折れる音や血飛沫の飛ぶ音が聞こえたらしい………