「優梨〜!
俺、今日バイトだからさ
一緒に帰れねぇわ。」




修が顔の前で手を合わせて
あたしにあやまる。




「いいよ、そんなの。
真樹と帰るし♪
バイト頑張ってね!」




「うん!ありがとう♪
じゃぁまたバイト終わったら
メールか電話するな!」




「うん、待ってるよ!」




修はあたしの頬にキスをして
満足そうにニッコリ笑って
行ってしまった。




修、可愛いな。




帰るのひとりじゃ
寂しいから、真樹誘おう。



「真樹〜帰ろう?」



「ごめん!
今日日直だから遅いし
先に帰っててくれる?」




「…そっか、わかった!!
日直頑張ってね!」




結局ひとりかぁ。
寂しいなぁ…



ひとりで帰るの
すごく、寂しいなぁ。




「優梨〜!
ひとりで帰んのか?」




「あっ、キョーちゃん!
修はバイトで真樹は日直。」




「なら、一緒に帰るか?」



「うん!帰る〜♪」




「じゃぁさ、ちょっとだけ
待っててくれない?
俺、忘れもんしたから」




「うん、わかった!!」




良かった!
キョーちゃんいて。
ひとりじゃ寂しいもんね