「優梨?どうした?」
「…え!?あっ、ううん。
何にもないよ。」
「そっ?ならいいけど。
今日もクレープ食べないの?」
「う〜ん…どうしよっかな」
「今日トッピング無料な日なのに
食べなくていいの?」
9つく日はトッピング無料
なんだよね。
「…食べる!」
「おっ、それでこそ優梨。
甘いもの食べない優梨なんか
優梨じゃねぇもんな。」
「あはは、何それ〜
あたしアイスクリームと
プチシュークリーム
トッピングしちゃお〜」
「そんだけでいいの?
プチチーズケーキも
トッピングしちゃえよ」
「…ん〜じゃぁそれも!」
「了解」
キョーちゃんは笑顔で
いっぱいトッピングされた
クレープを運んできてくれる。
「これ、崩れそうだから
気をつけて食えよ」
「ありがとっ!
あっ、いくらだった?」
「いいから。
俺のおごりだし。」
「ダメだよ、そんなの。」
「俺らが付き合って
初めての放課後デートなんだから
かっこつけさせてよ。」
「…うん、
じゃぁいただきます。
ありがとう、キョーちゃん!」
あたしがそう言うと
キョーちゃんは笑顔で
あたしの頭を撫でてくれた。

