「ありがとな……」 パッと美海の私物が置いてある棚を見ると、グチャグチャになった紙が置いてあった。 「何だこれ……」 手にとって、広げてみた。 紙に書いてあった文字を見ると、止まったはずの涙がまた溢れてきた。 「ほんとバカ、だな……っ」