「さっき美海のおばさんから電話があった。」 「………何て?」 「もうダメかもしれないって……」 目の前が真っ暗になった。 鈍器で殴られたような衝撃が襲ってくる。 「嘘だろ………」 美海が昨日言っていたことが、本当になるかもしれない。 病院についたら、美海が笑顔で迎えてくれることを願いながら。 車の中で静かに泣いた。 数十分くらい車を走らせると、病院が見えてきた。 「涼、先に行ってろ。」 「おう…っ」