「あたしには明日が来ないんだよ。」 「……は?」 久しぶりに病室に顔を出した。 あいつの第一声に、思考回路が働かなくなる。 幼なじみの姫仲美海。 小さい頃から家が隣同士で、美海がちょうど5歳の時に心臓病だと発覚。 それからずっと病院生活が続いている。 もちろん学校にも行けないわけだから、友達は病院内のやつだけ。 「お前何言ってんの…?」