チラッと見ると、パッと目を逸らす。ハッキリ言って、何がしたいのか分からない。
でも1つだけ確実に分かっていることがある。
俺が女の話をすると、悲しい顔をする。それと共に元気がなくなるんだ。
「意味分かんねぇ…」
原因が俺にあることは分かってる。幼なじみだからこんなことしてほしくないってとこだろ。
「今更止められっかっつーの…」
――――キーンコーンカーンコーン…
俺が屋上の扉に手をかけた時、ちょうど授業の始まりを知らせるチャイムの音が聞こえた。
でねぇけど。
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