たかが占いで。


そんなに必死になられても、こっちはどうしていいのか分からないわけで。




「あーした天気になぁれっ!」


6回目が投げられた。




「あ…………」


結果を見て思わず声が漏れた。



「「や……やったぁーっ!!!」」



ギューッと効果音がつくくらい、抱きしめ合う2人。


その光景を、クラスのやつらは優しいような、微笑ましいような目で見ていた。



姫仲はみんなに好かれている。