「うわー……何か雲行き怪しくね? 明日球技大会なのに。」



俺の隣にいた、親友の晴が嘆いた。机にうなだれている。



「俺延期とかイヤなんだけど。」


俺も、雨が降って球技大会が延期になるのはイヤだ。


「天気予報見たのかよ。」


俺がそう聞くと、晴は携帯を取り出して、何かを調べ始めた。



「明日雨だって。」


携帯を俺に向けて、ヤケクソ気味に笑った。


画面を見ると、確かに明日は朝から傘マークだ。



「延期だな。確実に。」


「だよな………、あーあ…最悪。明日普通通りの授業かよ。」