「しないからっ、ほら、準備しなきゃ間に合わないよ!」 奈々に急かされて、汗って悲しいことを考え始めた。 「涼が他の女と腕組んで歩いてるとこ想像して…」 晴君が、あたしの横に座って、肩に手を置いた。 な、なんか悲しくなってきた… やばっ…涙でそう…! 「は、晴君のバカァ…」 「よしっ、涼グットタイミング! 美海、来たぞ。行ってこい!」 涼が2人分の飲み物を持って帰ってきた。あたしの違和感に気付いたようだ。 「美海? どうしたんだよ。」 そう言われた瞬間に、涼に抱き付いた。