「さてさて、見てみましょうか…。」 司会者までもが飽きてきたらしい。 〜〜♪ 室内に、明るい音楽が響き渡った。 俺…………じゃない。 「カップル成立ーー!!」 残っていた、俺とあの子以外の2人がくっついた。 うわー、何だよ。 俺もしかしてあの子に嫌われてんのかな? 「残念でしたね。」 寄ってくる司会者をよそに、出て行くあの子を追いかけた。 「ちょっ、待って!」 叫ぶと、あの子は止まって振り返る。 「あ………」