「やべぇ、涼。どうしよう、一発でカップル成立しちゃったよ!」


立ち上がって、俺の肩をガクガク揺さぶる。

俺にどうしろと…?;


「はいはい、おめでとう。」


「反応うっすー……」


そんなことをしていると、晴が司会者みたいなやつに呼ばれた。


「おめでとうございます!
景品の、4組で使えるお化け屋敷のペア無料入場券を差し上げまーす!」



異常なほどのテンションで、話しだす司会者。


おい、俺今の時点で結構引いてんだぞ。止めてくれよ。



「うわー…、入るんじゃなかった……最悪。」


前にいる女の子を1人ずつ見ていくが、ハッキリ言って、好みはいない。