「引かないの?」 「何で?」 「気持ち悪いじゃない。」 制服の袖を捲り上げた。 手首を見ると、明らかに前より傷が増えている。 「気持ち悪くない。 ………これは、姫仲が必死に頑張ってる証拠だろ?」 俺がそう言うと、驚いた顔をして、大きな目から涙を溢れさせた。 「疲れたの………、人に合わせることに……そしたら、いつの間にか1人になってた…」 リストカットの傷を見ながら、ゆっくりと話し始めた。