赤鬼姫と名乗った女は、確かに背は私と変わらず、髪は赤かった。


「ふぅん・・・あんたなの?こいつらを一人で倒したのって」

「それがどうした」

「こんなに華奢なのにやられたの?」

「で、でも姐さん!!こいつ結構強いッすよ!?」

「ふぅん・・・」


赤鬼姫はそういってじろじろと私を品定めでもするかのように眺めた。


「ねぇ。あたしと一回やらないか?」

「は?」

「いえね。こいつらを一人でやったやつと手合わせがしたかったのよ」


いいでしょ?と赤鬼姫は聞いてきた。


「断る。こっちは友達を人質にされたんだ。誰がそんな卑怯な奴とやるか」


ってゆーかケンカ自体もうやりたくねぇし。


「そうつれないこといわないで・・・よ!!」

「藍華!!離れろ!!」

「きゃっ!!」


赤鬼姫はそういって持っていたバットを振り下ろしてきた。
私はすぐにそばにいた藍華を突き飛ばした。


「不意打ちかよ」

「ケンカにそんなもんいらないでしょ?」

「はっ。確かに」

赤鬼姫は楽しそうに攻撃してくる。
私はそれをなんなくよけていく。
すると赤鬼姫の部下(?)たちが参戦してきた。


「おいおい。5対1って」


私は少し焦るが攻撃をよけ続ける。


「ってめっ!!よけるなぁ!!」

「っ!?」


私は前と横の攻撃に気を取られ後ろからの攻撃をよけ切れなかった。


「はっ!やったぜ!!」

「ってぇ・・・」


頭を殴られたようで、少しくらくらした。
が、持ち直して殴った相手を回し蹴りで蹴り倒す。


「ぐぁ!!」

「もー切れた。ほんとはしたくないんだがな。」


私はそういうと反撃を開始した。


「なっ?!」


私は先ほど殴った奴を蹴り倒すと同時に前に居た奴の腹を蹴る。


「がっ!!」


私はそのまま走り出し、もう3人を殴り倒していく。


「うわぁ!!」

「ぎゃぁあ!!」

「ぐぁ!」


それぞれ男どもは奇妙な声を上げながら倒れていく。