「すいません!遅くなりました!」
「いや、ありがとう。」
ふわっと優しく微笑み返され、思い切り走った疲れは吹っ飛び、顔が赤くなる。
それも全部急いできたせいにして、後ろに下がった。
ヤマト君は天使そのもののような笑顔でカメラの前に立っている。
「顔なんか赤くしちゃって…柏井さんたら、可愛いですね。」
「え」
いつの間にか隣に居た峯村くんがセンセイの方を向きながらニヤニヤしていた。
「ちちち違うよっそんなんじゃないよ…!」
小声になりつつ、否定する。
…あ、わ、しまった。なんか墓穴掘った気分。
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