がっかり、ではないな。なんと表現すればよいだろう。
とにかく、ちょっと予想外。
想像よりちょっとマイルド。
彼女本人からは、ふわふわ気軽に楽しく生きてるフリーターという雰囲気が漂っていて、
何か、もっと、激しい何かを…感じたかったのかもしれない。
そんな自分にフッと息が漏れる。
笑わせる。
お前自身、最近そんなもの、ないだろうに。
仕事仕事仕事。
がむしゃらにやって来たはずだった。いつからか軌道に乗っていることを良いことに、そのままただひたすら“仕事”をこなす日々。
あんなに、大切だったはずのものすら捨てて全てを捧げてきたはずなのに。
いつから自分はこんなすっからからな詰まらない人間になったんだろう。
…どこに置いてきたんだ。
そう自傷ぎみに微笑むのと同時に、ポケットから目的以外のものが出てきた。
少しシワの寄った、一枚の写真。
ヒラヒラと静かにカウンターの上にそれはとまった。


