*写真屋の恋*



女の子はそう言うと、パタパタと居眠りをしている店長(らしきご婦人)の所まで行き、何やら囁きあい、またすぐ戻ってきた。

『すいません、修理に出さない場合、お名前お伺いしない事が多いので、やっぱり店長もわからないみたいで…』



思案したすえ、苦情か何かだと思ったのか、少しおっかなびっくりに彼女は答える。



『そう、んじゃ店員さんで、二十代ぐらいの人らしいんだけど、いるかな?』


そう言うと、その子はちょっと戸惑って、泣きたそうな顔で笑ってみせた。


『あの、店員は店長ともう一人いるぐらいで…、二十代…、えっと、私、19なんですが、その、二十代に見えちゃいますかね…。あっ、いえ、その、私何かお客様に失礼なこと…』


なんだろう、この子。

控えめそうなのに、ころころ表情が変わって、うん、なんか面白いな。


顔に「うわー私老けて見えるのかな。いや、しかし後一年で二十歳っちゃぁ二十歳だし、二十代って言われればそうなんだけど複雑だ…。いやいやそれより私なんかした?!なんかしちゃった?!えー!!覚えてないよー!横田って誰よー!(泣)」

って書いてある。(ほぼ当たり。)


姿勢が良くて品が良さそうなのに口を開けば手も一緒に動く。そこがちょっとバカっぽいけど。