*写真屋の恋*



「猿渡さん…もう、今までの事は良いですから、これからはちゃんと仕事してください。」


私も悪かった。

薄々、なんだか嫌な感じはしてたけども、叱りもせず好きなようにさせてたんだから。

これからは、ちゃんと言おう。



「は?…うざっ。」


「うざっ…とかじゃなくて、これからもっとセンセイ忙しくなるんです。猿渡さんがそんなんじゃ、」


ガンッ!!



「!」



ビクッと体が震える。

猿渡が近くの椅子を蹴った。



…ダメ。負けちゃダメ。




「なに上から目線決め込んじゃってんの?俺あんたの事上に見たことないんだけど?」



「……。」



今更だけど…めっちゃ怖い。



「WATARUもなぁー、なんでこんな高卒の馬鹿な女取るんだろうなぁ。あ、あいつも馬鹿?(笑)」







「!センセイを馬鹿にしないでよ!!」