「またセンセイから指示が出るようになれば行けますよ。ロケは交通費やら滞在費やら色々かかりますし、こっちもあんまり開けておけな…」 「ねぇ!三好さんもそう思いますよねぇ?!」 私の言い訳がましい発言を遮るように、猿渡さんは可愛くだだをこねる。 なんか失敗しても許したくなるような無邪気な可愛らしさが猿渡さんにはあると思う。 話をふられた三好さんはただニコニコして、どうだろうねぇ。と相づち程度に返事をする。