「いつだったか、あいつ酔った時に恵那さんに会いたいって言ったことがあったんだ。」 少し、前田さんと立ち話をしていて、彼はコソッと教えてくれた。 でも、私は、胸がいっぱいで何も言えなかった。 酔った勢いとはいえ、優輝が友達にそんなことを言ってたなんて。 「俺と優輝は、高校の入学式ですぐに仲良くなってさ。 恵那さんの話もよく聞いていたし、別れた時も知っていた。 でも、一度も未練があるなんて聞いたことはなかったし、だいぶ経ってからそんなことを聞いてあいつ本気であなたを愛していたんだね。」