「着いたのはさっきだよ。
しばらくこっちにいる予定。」
「そうなんだ。」
「恵那は、仕事忙しいの?」
「忙しくはないよ。
夕方には上がれるし、休みもあるし。」
「そっか。
じゃあ、また会える?」
「うん。」
正直、私の胸は高鳴っていた。
優輝が目の前に居ることも、また会えることも夢のような気がした。
すっかり話に夢中になって、気が付けば外は暗くなっている。
「ねぇ、お腹すかない?
簡単なものなら作れるから食べていきなよ。」
「恵那の手料理?
嬉しいね。」
冷蔵庫にある残り物で、パパッと料理を作る。

