「恵那…ありがとう。」 「ねぇ、病院に行かなくても大丈夫なの?」 「大丈夫だよ。 心配かけて悪いな。」 「ううん。 もう少し寝たら?」 「あぁ、そうする。」 優輝は疲れきった顔をしていたけれど、また少し眠りについた。 一緒に横になってみるけど、優輝が心配で私は寝ることが出来なかった。 どうしてしまったというのだろう? 疲れが溜まっていたのだろうか? ずっと元気だったのに。 優輝はただの風邪だと言っていたけれど、それにしてはあの咳は異常だと思う。 眠れないまま、夜が明けた。