たべちゃいたいほど、恋してる。





ザァザァと降り注ぐ雨に優衣はむぅ、と口を尖らせる。

この雨じゃ到底傘なしで帰れるとは思えない。




「それに………その怪我じゃ歩かせらんねぇよ。大人しく送られとけ」




わかったな?と有無を言わせぬよう優衣を睨めば、諦めたように頷いた。




(この雨のなか怪我した女を歩いて帰らせるなんて男のすることじゃねぇ寧ろ、よくあそこまで歩けたもんだと誉めてやりたい)





そう思いながら龍之介は優衣を抱き上げて歩き始めた。

優衣の説明をもとに家に向かう二人。


目的地に近づくにつれ、無意識に体が震えだす優衣を気遣いながら龍之介は優衣の家を目指した。