たべちゃいたいほど、恋してる。





「…ふにゅぅ…」




触られた感触に反応したのか優衣の口から甘えた声が漏れた。




(………可愛いよな)




思わず心の中に浮かんだ言葉に、頭を振る龍之介。

彼女は傷付いているのだ。そんな場合ではない、と。

しかし、それでも龍之介の視線は優衣へと向かう。



(つーか、やっぱ柔らかい、まじで。何だっけ…あの菓子。白くて柔らかい……あ、あれだ。)


(マシュマロ。あんな感じ。)




声は出したものの抵抗しない優衣に龍之介はついつい頬を触りまくる。

突いてみたり、摘んでみたり、掌で撫でてみたりとそれはありとあらゆる方法で。




(あー…いいわ、これ)




「遊佐、家まで帰れっか?」




満足いくまで頬を触っていた龍之介。

その感触を堪能するように頬を手の甲で撫でながら優衣に尋ねる。



優衣はゆっくりと辺りを見渡すと、龍之介に向き直りコクンと頷いた。