「…遊佐、言ってみろ…な?」
「…ふぇぇ…お、がみくん…」
龍之介の優しい声色に何かが吹っ切れたように声を上げて泣き始めた優衣。
そして、その嗚咽の中に幾つかの言葉をちりばめた。
「…ひっく……おと、さ…お、な…連れて…ぅぅ…ん…ひき、ずら……っふぇ…たた、れ……わぁぁああぁぁ────……」
優衣が精一杯紡いだ単語を出来るだけ聞き取ろうと龍之介は必死に耳を傾ける。
そして聞こえた"お父さん"や"引き摺られて"、"叩かれて"というおおよそ優衣には似合わない単語。
(…こいつ…親父に…?だから話したがらなかったのか)


