たべちゃいたいほど、恋してる。





「──────っ」




耳元で聞こえた短く息をのむ音。

その呼吸に龍之介は目を見開く。




「…おまっ…ここも…?」




(おいおいおい。こんなとこ男が怪我するとこだぞ。こんな…遊佐みてぇなちっせぇ体で耐えるような怪我じゃねぇ)




震えた優衣の様子を見る限り、軽い怪我でないことはすぐにわかった。

だからこそ、疑問ばかりが浮かぶ。




(こういうのは…俺みたいな奴がする怪我だろ……まぁ、俺は何年もないけど)



そして、なにかが龍之介の頭を過った。

それは閃きにも似た予感。




(もしかして…足とここ以外にも…?)





「……誰にやられたんだ」


「……っ……」





低い声で問うが優衣は口を一文字に結び答えようとしない。




「遊佐!!」




龍之介は怒るように強く優衣の名を呼んだ。


言え、と無言の圧力をかける龍之介に優衣は再びボロボロと涙を零し始める。


そんな優衣の髪を撫でながらもう一度名前を呼ぶ龍之介。



今度は努めて優しく。