たべちゃいたいほど、恋してる。





「遊佐、離せ」




腰をおろしたことにより、龍之介の膝の上に乗っている状態になった優衣に声をかけるが、優衣はいやいやと首を横に振るばかりで離れる気配はない。


そんな優衣に龍之介は、ふぅ…と一度息を吐くとその頭を撫でてやる。




「……お前、誰かに殴られたのか」




先程の痣を思い浮かべ言い切る形で問い詰めれば優衣は怯えたように肩を揺らした。

カタカタと震える身体にやはり正しかったのだと確信する龍之介。


伊達に喧嘩してきたわけではない。




(何の痣かくらいすぐわかるっつの)




しかしそれでも口を割ろうとしない優衣に龍之介は思わず顔を顰める。


とにかく話を聞きださなくては、と一度体勢を変えようとして龍之介の手が優衣の腹部に触れたとき、一際大きくその身体が揺れた。