たべちゃいたいほど、恋してる。





『やだ、あの子彼女泣かせてる』


『こんな雨の中…酷いわねぇ…』




(……忘れてた。ここ、コンビニの前じゃねぇかよ。しかもなんか俺が泣かしたみたいな雰囲気が…)




龍之介は全力でそれを否定したかったがぐっと堪え、眉をひそめて一瞬険しい表情をすると




「……遊佐、手…首に回せ」




と言って背中を掴んでいた優衣の手を首に回させる。


混乱で状況判断が出来ない優衣は素直に龍之介の首にしがみついた。


きちんと腕が回されたことを確認すると、龍之介はビニール傘を器用に肩に掛け、片手で自分と優衣の買い物袋を、もう片方の手を優衣の膝裏に入れてその体を持ち上げる。




「場所移動すっからちゃんと掴まっとけよ」