たべちゃいたいほど、恋してる。





「…遊佐、どした…?」




トントンと背中を叩きながら問い掛ければ、優衣は何か言おうと口を開く。


しかし、それは喉の奥に詰まって声にはならなかった。


優衣はただただ大きな瞳を堅く瞑り涙を流しているだけ。




「…ひっく…っふぇ…」


「……ゆっくりでいいから、な?」




龍之介は子供をあやすように体を揺らしながら龍之介が落ち着くのを待ってやる。


そんなとき、龍之介が不意に視線を感じ顔を上げた。



そこには龍之介と優衣に降り注ぐ幾多の好奇な視線。



雑誌を立ち読みしながら何事かとこちらを見ている男子高校生に、コソコソと話す主婦など視線の主は様々で。