たべちゃいたいほど、恋してる。





「君が、大上龍之介くん?」


「…はい」




男の言葉に一瞬顔を顰めた龍之介だったが、すぐに小さく頭を下げる。


そんな龍之介に困ったよう微笑むと、そのまま龍之介に向かって深く頭を下げる彼。


突然のことに龍之介は思わず下げていた頭を上げた。




「うちの馬鹿息子が君に何度も喧嘩を持ちかけてるみたいで…本当に申し訳ない」



頭を下げたままの彼の言葉に龍之介は首を傾げる。


喧嘩をけしかけられるなど龍之介にとっては日常茶飯事。


故に思い当たる節がありすぎる為、龍之介は彼が何について謝っているのかわからない。


龍之介同様、優衣と母親も不思議そうに首を傾げていた。


それを見た男はへにゃりと眉を下げ一言。