銀色の髪で登校した龍之介は当然のように校門で教師陣に捕まって。

今の今まで拘束されていたらしい。


校門でこの銀色を見たときの教師たちの愕然とした表情は死んでも忘れないだろうと龍之介は思った。




「怒られなかった?」


「怒られたけど」




しれっとそう告げる龍之介に優衣はしょんぼりと首をもたげる。


優衣は知らない。

拘束された龍之介が『大事な彼女が好きだって言ってくれる髪なんでもう黒には染めません』などと恥ずかしげもなく言っていたことを。




「けど優衣こっちのがいいんだろ?」


「…うん!太陽でキラキラだもん!龍くん王子様みたいなの!」


「……だから何でそういちいち可愛いの、お前」