「…心配なら自分で見に行けっつーのに」




メールを見るや呆れたように深い溜息を吐く健。

どうやら優衣についての内容だったらしい。


そこには"優衣はちゃんと飯を食ってるのか"やら"変な奴らに絡まれてないか"やら、まるで過保護な父親かと言いたくなるような文が並んでいて。


この一週間、健のもとには同じような内容のメールが何通も届いていた。

それを毎回律儀に返している健も健なのだが。




(今日は…多分大丈夫だったよな。飯は…あんま食ってなかったけど)




今日もまた龍之介からのメールに"いつも通り"と無難な返事を返して(本当はいつも通りというわけでもないのだが)もう一通のメールを開く。




「………は?」




そして目を見開いて固まった。