どうやらそのまま寝入ってしまったようだ。


もう何日もまともに眠ることが出来なかったのだろう。

慣れないコンシーラーで何とか隠しているようだが、よく見てみれば目の下にはうっすらと隈があるのがわかる。


この一週間で、優衣は誰の目からも明らかなほど痩せてきていた。


もともと周りの女の子に比べて小さく細い優衣の体がますます細くなって。



そして何より以前よりも格段に増えている怪我。



それはもう、限界ギリギリのライン。

制服では隠せないところまで近づいている。

実際、ワイシャツの袖からちらちらと覗くか細い腕にはあちこちに青い痣が見え隠れしていた。


今はまだ転んだやら何やらと言い訳している優衣だが、健たち以外の人間が気付くのも時間の問題だろう。