優衣を無事家まで送り届けた龍之介は、明日の弁当の中身について考えながら自宅までの道程をゆっくりと歩いていた。


そんななかふと思い出したのは、今日優衣のスカートが異様に短かった件。

あれはよくない、と龍之介は心の中で繰り返す。




(あれは、どう考えても駄目だろ。もろ生足見えてたじゃねぇかよ)




そう、見えていたのだ。

優衣の白く細い太ももが。

それが、龍之介はどうしても許せなかった。


自分でさえ触れたことのない彼女の足(担ぎ上げたことは不可抗力なので数えないことにしている)が他の男に見られることだけは。




「…見た奴ぜってぇぶっとばす」




そう握りこぶしを作って物騒なことを言い放った時、ふと見えた自分の右腕。