そう。クラスメート達が優衣を見て騒いでいる原因。

それはそのスカートの丈にある。


今まで優衣は周りの女子生徒ほど短くスカートを穿いていたことがなかった。

足のあざを隠すためにも、せいぜい膝上5センチが精一杯といったところだろうか。


それが今日はなんと推定膝上15センチ。
もしかしたらそれ以上かもしれない。


とにかく高校生活二年目にして、初めてのかなり際どい長さなのである。




「…だっ…と…って…」




そんな騒然とした中でされたクラスメートからの質問に、優衣は言いにくそうに口の中でもごもごと言葉を濁す。

その手は恥ずかしそうにきつくスカートの裾を握り締めていた。


スカートから覗く白い足にはあの日の鬱血痕は見られない。