たべちゃいたいほど、恋してる。





どんなに願っても時間は戻ってはくれないのに。




「…わかってても、不安?」




いつものゆったりとした口調で紡がれた健の言葉にコクリと頷く優衣。


小さな体を更に小さくして答える優衣の姿に健は困ったように笑いながら再び優衣の頭を優しく撫でた。

まるで子守唄を歌うように。

その光景はさながら泣き虫な妹を宥める世話好きな兄の図である。




「ならさ、龍に直接きいてみなよ。井上さんとはどういう関係だったのー!って」


「龍くん、に…?」




顔を上げ、ちらりと訝しげな視線を向ける優衣に、そうだと首を縦に振る健。


その顔には自信ありますと言いたげな笑みが浮かんでいて。