たべちゃいたいほど、恋してる。





そしてそれと交差するように浮かんでくる龍之介の顔。


既に優衣は自分が何を考えているのか自分でもよくわからなくなっている。


ぐるぐると旋回する思考は何が正解かを導きだせず優衣は混乱するばかり。


ただ、交互に現れる二人の顔を振り払おうとぶんぶんと頭を左右に振るしかない。



そんな優衣の定まらない思考に停止をかけたのは、健のたった一言だった。




「…うーは、龍がそんなことするような奴だって思ってるの?」




その言葉にぴたりと動くのを止めた優衣の思考。


健はすっと優衣の髪から手を離し真っすぐにその瞳を見つめる。


健の曇り一つ見当たらない真剣な瞳には見たことのない厳しさが灯っていて。