そして改めて思った。
(…俺、こんな女に甘かったか…?)
過去の自分を振り返っても、これほど女に優しくしてきた記憶はまるでない。
本気になるのを避けてきたのも原因ではあるだろう。
だか、なにより元来女とは面倒臭い生き物だというイメージが強かった龍之介(十中八九、母と姉のせい)。
それなりに惹かれた女もいたが、そこまで深い付き合いがあったわけではないし、そもそもそんなものは望んだことがない。
それなのに、なぜか今腕の中にいる小さな兎だけは違って。
とことんべたべたに甘やかしたい衝動に駆られる。
(俺って本気になるとこんなんになんのかよ…)


