たべちゃいたいほど、恋してる。





そんな優衣の前で繰り広げられる鬼対鬼のような険悪な視線の投げ合い。


どうしたらいいものかと優衣がおろおろとしていると、正体不明の謎の美女は龍之介の背中にすっぽり隠れている優衣を見つけ訝しげにその姿を凝視する。


が、小さく縮こまっている優衣の瞳にうっすらと涙が浮かんでいるのを見つけた瞬間、その綺麗なスカイブルーの瞳を勢いよくガッと見開いた。




「龍…あんたこんな可愛らしい女の子泣かせるって…一体何したのよ!!痴漢!?拉致!?強姦!?」


「てめぇふざけんな!!俺がそんなことするわけねぇだろ!!お前の存在を怖がってんだよ!!」


「なんですって!?」