ふんわりと髪を包む暖かさと鼻を擽る龍之介の匂いに赤く火照る優衣の頬。

その温もりにたまらず龍之介を見上げ口を開いた。




「りゅっ龍くん、色気むんむんで…っ顔が、ぼんってなりそうなの…!」




真っ赤な顔のまま言葉へと形を変えたのは紛れもない優衣の本音。


そんな優衣の直球すぎる台詞に、一瞬目を見開いてきょとんとしていた龍之介だが、すぐに表情を緩めると




「…ま、優衣の為に気合い入れてきたからな」




と悪戯に笑い優衣の両頬へ手を添えた。



ドキン ドキン



優衣の心拍数を上昇させながら、じっと絡まる二人の視線。




そして




「優衣も可愛いぜ。よく似合ってる」