そんな笑みを向けられながら、優衣は龍之介の言葉に目を真ん丸く見開いた。




(大上くんと付き合ったら…仲良くなれるの…?)




「ほんと…?」


「おぉ」




仲良くなれる?と首を傾げる優衣に、龍之介は短く返事をしながら頷く。




「服、返さなくてもいい?番号消さないでもい…?」


「あぁ。俺は全部お前のものだ」




ちょこんと龍之介の服を掴みながら不安そうに一つ一つ尋ねる優衣。

龍之介は苦笑しながらも優しく答えた。




「…その代わり」




コツンと合わせられる額。


目の前に映るのは綺麗に整った龍之介の顔と瞳。


優衣を捕らえる視線は獲物を前にした猛獣の如く鋭い。