たべちゃいたいほど、恋してる。





「携帯貸しなさい」


「なっ何で…?」


「…大上の番号消すから」




早くしなさい、と手を伸ばし携帯を奪おうとする夏希に慌てて立ち上がる優衣。

その手にはしっかりと携帯が握られている。




「や、やだ。ダメだもん」




いやいやと首を横に振りながら後退りする優衣に迫りくる夏希の顔はホラー映画のボス級に怖い。

きっとゾンビだって逃げ出すだろう。




「やだやだやだっこれはダメなのっ!」


「駄目じゃない!!いいから貸しなさい!あんた、これ以上かかわったら変な噂流れ…」


「「「うーちゃん!!!!!!」」」




あと少しで夏希の手が優衣の携帯に届きそうになった時。


それを遮ったのは勢い良く開けられた教室のドアと、負けず劣らずの勢いで入ってきたクラスメートの女の子たちだった。


そのあまりの勢いに首を傾げる優衣と顔を顰める夏希。