たべちゃいたいほど、恋してる。





「あっあの…ね…?」




夏希の形相に目頭が熱くなるのを感じながら必死に昨夜の出来事を話しだす優衣。

途中、恥ずかしげに頬を赤らめたり顔を両手で隠したりしながら、大まかな経緯を二人に伝えていく。


父親からの暴力の話だけは伏せながら。




(健くんは知ってるだろうけど…あんまり言いたくないもん…)




「………」


「成る程な〜それで龍の服着てるわけか!」




全て聞き終わった健は謎が解けたとばかりに笑顔で頷いた。

しかし、健の隣にいる夏希は何を言うでもなく俯いたまま。


その肩は小刻みに震えている。




「な、なっちゃ…」


「うーちゃん!!!!」


「ひゃい!?」




そーっと夏希の名を呼ぼうとすれば、いつもの数倍低く大きな声で名前を呼ばれた優衣の名前。

その声に、優衣は本日二度目となる裏返った声で返事をした。