たべちゃいたいほど、恋してる。





「た、健くーん」




助けてぇ…と懸命に手を伸ばす優衣を夏希から救出してやる健。




「女同士だからセクハラじゃなくて戯れあいっていうのよ」




さも当たり前のように言い切る夏希に優衣は"あれはセクハラだーい!"と抗議するが、そんな言葉は微塵も夏希の耳に入らない。




「うぅ…なっちゃんが聞いてくれない…」




えぐえぐ、とぐずる優衣の頭を撫でながら健は困ったように笑い夏希を見る。

そして小さく顎で教室の前方を指した。


健の仕草に背中を向けていた黒板の方へ振り返る夏希。

視線の先には明らかに興奮しかけていたであろう男子生徒がこちらを見ていた。




「……… あんたら…」




それを見た夏希はガッと目を見開き般若の如く男子生徒を睨み付ける。


その殺気だだ漏れの視線に凍り付く男たち。