たべちゃいたいほど、恋してる。





「大上くん!…私、食べたい」


「却下」




(がーん。即答!?)




即座に切り捨てた龍之介に優衣は肩を落として本気で落ち込む。

目の前には確実に美味しいであろう素晴らしい出来のお弁当。




(美味しそうなのに…いや、あれは絶対に美味しいのに…)




「これは俺の弁当。お前にやる分はねぇ」


「え〜!?だって三段重だよ!?ちょっとくらい分けてくれても…」




恨めしそうな目で龍之介を睨む優衣。

無論、上目遣いになっているだけで怖くはないのだが。




「お前みたく小っさくねぇからこれくらいねぇと足りねぇんだよ。成長期なめんな」




龍之介は自分を睨む優衣の額を指ではじく。


思いの外痛かったその攻撃に眉を顰め涙を浮かべながら優衣は額を両手で押さえた。




「それに…お前、飯食ったばっかだろ……………太るぞ」




がーん(二回目)


(ふ、太るとか…!!いや、確かに最近ちょっと体重増えたかなぁとか思ったけど。思ったけど…も!!)