うるうると潤んだ瞳で見つめられ、不覚にもくらっときてしまった夏希は片手で優衣の目元を隠す。
「あぅ…ご、ごめん!気持ち悪かったよねっ」
「いや、気持ち悪いわけじゃないから」
夏希の行動に、何故か"自分に見つめられるのが気持ち悪いのだ"と判断した優衣は申し訳なさそうに顔を下げた。
見当違いもいいところな勘違いをしている優衣の額に、ツッコミとともに素早く入れられた夏希のチョップ。
地味に痛いそれに優衣は小さく呻きながら椅子の上に蹲る。
(いっ痛い…)
「…はぁ…うーちゃん、もう少し自分が可愛いって自覚持ったほうがいいわ、まじで」
蹲る優衣を横目に見ながら夏希はあからさまに大きな溜息を吐いた。


