たべちゃいたいほど、恋してる。





よかった、と再び緩む優衣の頬。


携帯を見つめながらニヤニヤしているその姿は傍から見たら変人である。

わかってはいるものの、優衣は自力で顔の緩みを抑えることが出来ない。




(だって…だって仕方ないよね?嬉しかったんだもん…)




仕方ないよ、と自分に言い聞かせるように繰り返しながら、優衣は嬉しそうに目を細める。


その時


♪〜♪〜♪


手に持っていた携帯から流れだす着信音。


聞き慣れたそれに優衣は慌てて電話をとった。




「はっはひぃ!!」




思わず裏返ってしまった声で返事をすれば、返ってきたのは夏希の呆れたような声で。




『うーちゃん?あと10分で着くから』

「ぬぇ!?あと10分!?わわわわ、まっ待って!すぐ用意するから」




夏希の言葉に部屋に置いてある時計を見れば予定時間は確かに10分後に迫っていた。