「って、早く準備しなくちゃ!髪も服もまだ用意してないよ〜!!」
優衣は慌ててクローゼットから予備の制服を取り出しいそいそと着替え始める。
「むぅ…昨日のやつはクリーニング出さなくちゃ」
雨に濡れ、洗濯籠の中に入ったままの制服を思い出し溜息を一つ。
無論、昨日着ていたカーディガンも道連れとなった。
少し憂鬱な気分になりながら制服を着ていくと、ふと視界に映ったのは太ももに昨日出来たばかりの痣。
(あ、スカートいつもの長さじゃ見えちゃうや…)
普段と同じスカート丈では隠せないそれに優衣は哀しそうに眉を下げながらスカートを少しずらす。
だが、いまいち隠しきれないうえに、よく見れば薄いワイシャツの下から腕の怪我まで見えてしまいそうだ。
(…どうしよう…)
カーディガンの予備はクリーニング出したばっかりなのに…と優衣が頭を悩ませる。


