はないちもんめ

「お客様、誠に申し訳ありませんが、万が一、お子様が海に落ちてしまったら大変なので危険行為はやめて下さい」

気が付くと
周りの人達は
私に注目していた。
まさに
注目のマトと
言うヤツだ。

喜ぶ恵を
ゆっくりと降ろす

「すいません・・」

一言
私が謝ると
私の姿を見て
恵がケタケタと笑う。

「アハハ、おとうさん、おこられた」

私を笑う恵をよそに
早紀の姿を探すが
姿が見えなかった。

なんだか
居場所を失った私は
恵の手を繋ぎ
自分の車に
戻る事にした。

トボトボと
階段を降り
自分の車を見ると
早紀が車の中にいた

気まずそうな
表情を浮かべながら
静かに
恵を車に乗せ
私も車に乗り
パタンと
車のドアも控えめに
閉める。

「普通さ、やらないよね。」

私が車に乗った瞬間
静かに伝えてくる。

このままでは
車内の空気が
悪くなると思い
明るくしようと思い
早紀に笑顔で伝える。

「普通はやらないよ。でも、俺は普通じゃないから仕方ないじゃないか」
早紀は
私を恐ろしいまでに
睨みつけため息を
尽きながら
伝えてくる。
どうやら
逆効果だった様だ。