今日は
家族3人で
早紀の母
恵にとって
おばあちゃんの家へと
遊びに行く。

朝から
出掛ける事もあり
いつもより
慌ただしかった。
「恵、早く洋服、着て!!お船に乗る時間が、間に合わなくなっちゃうから!!」

早紀の言葉を聞き
目を輝かせながら
キャッキャッと
はしゃいで
船の汽笛の真似を
口をパクパクしながら
一向に服を
着ようとしない恵

「おふねに、のるのぉ~!!ボーボーボー!!」
その姿を見た早紀は
少し苛立ちながら
恵に伝える。

「もういい加減にしなさい!!時間が無いのに!!そんな事ばかり、やってるんだったら、もう連れてかないよ!!」

すると
恵は下を向きながら
ブスッとしかめ面に
なりながら
服を着始める。

すると恵は
洋服のボタンの
一番上が
出来ないせいなのか
もどかしく
両手で一生懸命に
なっている。

すると
恵が
チョコチョコと来て
困り果てた表情で
早紀に伝える。

「2つは、できたけど・・・いちばんうえは・・・できない・・」

忙しさも
あったせいもあり
早紀は
恵に口調が
少し強くなってしまう。
「自分でやる!!なんでも、お母さんに言わないの!!」